2011年3月29日火曜日

プラスチックが好物?

至る所で使用されているプラスチック、皆さんご存知でしょうが基本的に分解されません。

海に捨てられたプラスチックは潮流によって流され、島を形成しています。太平洋ゴミベルトと呼ばれるこのプラスチック島はテキサス州くらい、四国、九州を合わせた以上の大きさです。

環境問題なのは勿論、分解されず色々な生物に取り込まれてしまうので非常にやっかいなものなのですが、プラスチックを分解する海洋バクテリアを発見という発表が最近されました。本当に全て分解され無害になっているのか、有害なものへと代謝していないのかまだ判明していませんが、環境問題へ大きく影響を及ぼすかもしれないニュースです。

2011年3月25日金曜日

ヒデアキ アカイワ

芳しくないニュースが続く中、妻と母親を自力で救出した海の男(元?サーファー)の話です。

欧米のニュースで取り上げられているので漢字がわかりませんが、その人の名はヒデアキ アカイワ。

宮城県石巻市に住む彼は津波が押し寄せたとき、自宅から数キロメートル離れた職場にいたそうです。
職場は無事でしたが、自宅は津波に飲まれました。妻に連絡をいれようとするも、消息がつかめず...

普通の人ならば自衛隊や救援部隊の助けを待つところですが、彼はどこからかスキューバーダイビンググッズ一式を入手。
いてもたっても居られず、救出に向かいます。津波に飲まれた直後です。瓦礫は勿論のこと、車などあらゆる障害物が流れています。鋭利なものが酸素ボンベ・ホースにダメージを来す可能性は勿論、流れてくる物に当り致命傷となる可能性は大です。200メートル程泳ぎ、自宅にいた妻を救出...二人、岸に無事に戻ったそうです。

話はそれで終わりません。岸に戻った彼は、同じ石巻市に住む母親の消息を探します。避難所を駆け回るも、母親の姿が見あたらない。救助隊もまだ石巻市に来る様子はない。彼はまたスキューバーグッズを着用し、母が最後に目撃された周辺へと水中捜索にでます。水に飲まれたある家(実家かどうかは定かでありません)の2階にいた母親を発見。4日間隔離されていた母親を無事に救出。

彼はそれからも一人でも多く救おうと自力の救出作戦を続けます。水、お茶、懐中電灯、軍手、折り畳み式ナイフ、乾いている着替えをバッグに詰め込み、自転車で生存者を探し回る彼。記者はインタビューを試みるも、「時間がない」と数分も話せないそうです。

ソース:
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2011年3月19日土曜日

原発、余震-3月19日の時点

下記に記載することは僕の、現時点で、個人的に消化した情報を述べたものです。セーリングとも、ウィンドバレーとも関係はありません。

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まだ油断は許せないですけど、大型地震の可能性も30%となり、廃棄プールへの放水も開始され状況が落ち着いて来た感があります。

原発に関しては反応炉は落ち着いて来たみたいです。原子炉の温度も金曜日の時点の10分の1以下になっている筈、故、熱のコントロールも前よりはコントロールしやすく...これで原子炉圧力容器(1.最初の容器)さえ突き抜けるのは難しいですし、原子炉格納容器(2.二つ目の容器)を突き抜けるのはさらに困難に...

ちなみに引き合いにされているスリーマイルアイランドでは50%の燃料ロッドが溶解したそうです。そしてドロドロとなった核混合物は原子炉圧力容器(中側の容器)を5/8インチほど溶かしたそうです。でも容器自体の厚さは9インチだったうえに、その外側には原子炉格納容器があったので、燃料が外部に流出する心配はなかったそうです。福島ともう一つ大きな違いはスリーマイルアイランドは稼働中、核分裂が起きている時に事故が起こりました。そう考えると、現状況、原子炉だけを考えればスリーマイルアイランドよりも芳しいと思えます(もちろんアメリカメディアは同意しないでしょうが...)。只、3機原子炉に問題があり、2機廃棄プールに支障を来しているということで、レベル5は妥当かと。

誤算は廃棄プールでした...正直、容器内での爆発(2号機)と特に4号廃棄プールの件は人的ミスとしか思えないのですが事実はわかりません...だからといって、今現在 責任追求をしろということではありません。災害時は緊急マニュアルに沿って作業員は行動をするわけですから、マニュアルにないと思われるケースについて現場を責めるわけにはいかないと思います。管首相のなすりつけ作戦は、効果なしどころか、この場合は逆効果かと...何れにせよ、廃棄プールでのメルトダウンの可能性は低いとはいえ、余計な放射能をぶちまけて、作業を困難になったことは紛れも無い事実です。

勿論、電源が回復し、ポンブが故障していない事を確認するまでは解決とはなりません。放射能も出続けますが、局所的なものになると思います。うーむ、でも現場の作業員はタイムリミットがある中、すごいですね。

2011年3月14日月曜日

原発、余震-3月13日の時点

下記に記載することは僕の、現時点で、個人的に消化した情報を述べたものです。セーリングとも、ウィンドバレーとも関係はありません。


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ニュースなどで色々と流れているので書きます。長文でごめんなさい。

ニュースでは色々な情報が混乱して流れています。複数の災害に襲われたため、しょうがないことなのかもしれせん。

原発のほうは現時点ではコントロールできていると思います。福島の原発はM8.2まで耐えられる設計だったそうです。震源地ではなかったといえ、M9でも構造的破損はありませんでした。地震時、ウラニウムの核分裂も緊急ストップしました。ですがウラニウムの副産物は分裂を続け、熱を発生させます。これらは徐々に落ち着きます。落ち着くまで冷却が必要なのですが、地震後も緊急時の冷却システムは作動していました。しかし、津波、諸処の事情により水の供給がストップ。

ここで原子炉内の圧力が徐々にあがりはじめました。福島の沸騰水型原子炉(大きな蒸気タービン)では燃料である酸化ウラニウム(ペレット-3000度まで耐えられる)は3重構造で囲られているそうです。
原子炉圧力容器に入っている装填ロッド(2200度まで溶解しない)、原子炉格納容器(第2のカベ)、と原子炉建屋(第3のカベ)。

ベレットと、燃料管をカベと考えれば5重の構造となります:


余談ですが、チェルノブイリは第2の壁がないむき出した構造でした。メディアはチェルノブイリの映像を頻繁に流していますが、構造的にも、耐久をとっても、状況も全て違います。

冷やしている水の供給がストップしたことによって、第2のカベ内の圧力があがります。この圧力を抜くために蒸気を外部に逃しました。ここで逃す蒸気に含まれている放射性物質は窒素です...が、窒素16はものの数秒で無害なものになります。ですから大気に逃しても問題ありません。

最大の山場だったのは、通常水に浸っている燃料ロッド(ウラニウムがはいっている)が水の蒸発により剥き出しになり、程度がわかりませんが、一部溶解してしまったことです。只、ここで強調したいのは、むき出したのは原子炉格納容器(第2のカベ)の中です。ここで水蒸気が溶解した燃料ロッドと反応して水素を発生させてしまいました。水素が第2と第3のカベの間に充満し、爆発。原子炉建屋(第3のカベ)が吹っ飛んでしまいました。


溶解したため、窒素16以外の放射能物質が蒸気に混じってしまい、大気に逃すしかなくなったのですが...現在、この量は微小であり、最大値は一人当たり安全に受けられると考えられている1/3くらいの放射能です。実際の放射能物質が入っている燃料ロッドは外気には触れていません。

海水を注入した時点で原発3号機の状況は安定すると思います。専門家や、政府、東電の人達がこういう事が言えないのは、後々もし問題になったら責任を負わなければならないからかと....


現時点で一番こわいのは原発のほうではなく、余震だと思います。プレートに歪みが残っているため、M9の震源から400キロ南、東京の沖合でM7の地震が起きる可能性がかなりあります。どう算出したのかはわからないけども、水曜日まで70%の確率というリポートもあります。日が経てば、経つほど、その確率は少なくなりますが、今はまだ危険な状態です。

どうか関東の皆さん、水、保存食、毛布、懐中電灯などを用意して、3、4日中は夜寝るときもカバーになるものの下で寝て下さい..。


一部ソース:
http://blogs.nature.com/news/thegreatbeyond/2011/03/fukushima_crisis_anatomy_of_a.html
http://www.nei.org/newsandevents/information-on-the-japanese-earthquake-and-reactors-in-that-region/
http://www.nature.com/news/2011/110311/full/news.2011.156.html
http://www.world-nuclear-news.org/RS_Venting_at_Fukushima_Daiichi_3_1303111.html
https://morgsatlarge.wordpress.com/2011/03/13/why-i-am-not-worried-about-japans-nuclear-reactors/