2011年11月3日木曜日

長崎、コッコデショ!

五島列島クルーズのあと、長崎は祭りでした。
長崎くんちです。

山車を出す踊り町が59町もあるので、毎年7町ほどが諏訪神社に奉納され、そのため、各山車は、七年に一回しか見られません。

動画は、長崎くんちの目玉、担ぎ山の、『コッコデショ!』(これも、次に見られるのは七年後)

驚くべきは、長崎くんちの祭りは、原爆が投下された年も、中止することなく行われたことです。長崎の底力というか、負けないパワーを感じませんか?



2011年10月18日火曜日

サーフィング。

国内クルーズ、五島列島にて、

次の島へと向う途中、東シナ海の北風が吹き始め、その風とうねりが、島の間の細い水路に入ってきました。
潮が逆向きだったこともあり、風と潮がぶつかり、ピッチの短い変な波に。

安全を考えて、一気に方向転換。島陰になる島の東側へ。

その際、後ろからの波に乗るサーフィングになりました。
でも、潮がアゲンストなので、なかなかこの波から抜け出せず・・・。

ちなみに、無事、東側へと抜け、温泉に浸かりました。ええ湯でした~。

※北風が吹いたら、五島の東側をクルーズするのが良いそうです。



今回、五島で使用した船は、なかなかの重厚感があって、メンテナンスも行き届いた船で、安心感がありました。

2011年10月14日金曜日

海のギロチンの上に作られた道。

有明海、諫早湾干拓事業を知っていますか?『海のギロチン』と呼ばれた、公共事業です。

長崎県、五島列島クルーズのあと、有明海の漁業に打撃を与えているだろう推測されている、諫早湾の干拓を見てきました。

写真は、左が有明海の海水、右が干拓側の淡水。道路は、海のギロチンの上に作られました。















参考動画が、ユーチューブにあったので添付します。


海にとって、自然にとって、干潟は大切なシステム。
干潟の生き物たちを犠牲にして、農地にする。それは、やはり、人間の傲慢な愚考です。

干潟をつぶさなくても、全国には、跡取りがいないなどの理由で、使われていない農地が、雑草にまみれてたくさんあるんですよ・・・。


2011年10月11日火曜日

お元気さま!長崎五島列島クルーズ


今秋の国内クルーズ。長崎、五島列島クルーズも無事終了しました。
東シナ海の北風が吹き始める季節ですが、なかなか楽しめる海でした。
キリシタンの歴史、五島の海の幸、温泉などなど。
おススメのクルージングエリアですね。
なぜか島には、ねぶた祭りもありました。

2011年8月10日水曜日

ヨットガール!

去年、こんな映画が公開されていたんですね。
今は、『山ガール』、『釣りガール』と、女の子たちがアウトドアに目覚めていますが、ヨットガール人口も増えるといいね。

映画『海の金魚』
やっぱり、女の子たちが、ヨットを動かす姿って、カッコイイね。



2011年7月27日水曜日

北極海の氷に閉ざされるヨット (本を紹介)

日本では、あまり知られていませんが、凄い人がいるんです。アラスカ大学フェアバンクス校で、永久凍土の研究をされているYoshikawa先生という人です。この人の人生も冒険だらけ。サハラ砂漠を歩いたり、アマゾン川を手作りの小舟でくだったり、ヨットで北極海に出たり。

この度、Ned Rozellという人が、Yoshikawa先生の冒険や研究に密着し、本を出されました。まだ、翻訳はされてませんが、興味のある人は、どうぞ読んでみてください。

写真は、ヨットで北極海に行って、氷にスタック!
(エスキモーの村バローで、彼女をゲット!)おもしろいね~。

リンクは、フェアバンクスの新聞に載ったときの記事です。


2011年5月27日金曜日

ナショナルジオグラフィック

このロゴ、ご存知でしょうか?北米では、知名度のある有名雑誌なのですが、イマイチ、日本では知らない人が多いんです。

さて、わたくし、このナショナルジオグラフィック日本版、ウエブサイトにて、連載をスタートすることになりました。私も、極地を旅する冒険者の端くれとして、この科学冒険雑誌の畑に種が撒けることは、大いに幸せ。

北極圏の話やら、犬橇の話やら、極地の話やらが得意分野なのですが、今回は、『農』をテーマにした、ハチャメチャ、すったもんだ連載です。しかしながら、『農』は、科学であり、冒険でもあるんですよ。

と、言うことで、覗いてみたい人は、こちらです。http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/article/20110518/270384/index.shtml


ちなみに、わたくし現在、アラスカに来ておりまして、つい先ごろ、この近くで大きな山火事がありました。カナダも、山火事に見舞われることの多い国、十分に気をつけて、楽しいクルーズを!

2011年4月15日金曜日

我らのキャプテン

「写真撮って!」という声が聞こえて、振り返ると、
我らウィンドバレーセーリングスクールの船長が、いろは丸の竜馬の顔の穴からニコニコしていました。

ドン引きしそうになりました。

海の潮も、ひいたかも。

我ら船長、今日も健在。


2011年4月14日木曜日

坂本竜馬vs紀州藩 非はどちらに?

瀬戸内海クルーズ、帰りの航路で立ち寄った鞆の浦の『いろは丸博物館』
瀬戸内海のこの近くで、坂本竜馬がキャプテンをつとめる『いろは丸』が紀州藩の明光丸と衝突、沈没しました。

20メートルもの海底に沈んだいろは丸には、ミニエー400丁の他、銃火器や金塊などを大量に積んでいたとされ、今も、この海底から、銃のゲキ鉄ひとつでも見つかれば、億はくだらないという、一攫千金、夢の海底なのです。

ところが、一攫千金に目がくらむ私をよそに、みんなが夢中になっていたのは、『いろは丸と明光丸、どちらに非があるのか?』ということ。 さすがウィンドバレーセーラー。(勉強熱心)

衝突は、どうして起きたのか?そして、その時代の万国公法(航行国際法)では、どのように裁いたのか?日本で最初の海難事故裁判となった、その事故の真相は?

結局、多額の賠償金を手にした竜馬側ですが、実は、竜馬側のほうに非があるという人もいます。また、いろは丸は、本当に多額の賠償金に見合うだけの荷を積んでいたのか?(今なお、銃の欠片も金塊も見つかっていません) 実は、積み荷は砂糖だったという人も。

それが本当だったら、日本史上最大の詐欺事件。火曜サスペンス劇場なのです。











































2011年4月9日土曜日

原発-4月7日の時点

下記に記載することは僕の、現時点で、個人的に消化した情報を述べたものです。セーリングとも、ウィンドバレーとも関係はありません。

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現在、気になっているのは1号機です。昨日から原子炉内に窒素がいれられています。これは中の水素(酸素に触れると爆発を起こす)の濃度をさげるためですが、水素は核燃料が十分に冷却されていないときに発生します(燃料露出または多大な放射能により発生)。これは何を意味するかというと、1号機の冷却が十分でない可能性があります。海水の塩が固まり、水が十分まわっていないのか、どこから水が漏れているのかはわかりません。ここは政府なり東電なりが、もっと情報について言及すべきだと感じます。状況が把握できないのが現状ならば、それはそれで言わなければダメです。1号機は事故後から妙です。原子炉内の圧力が一番最初にさがったのも1号機でした。


海水
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大量に放射能汚染されていたトレンチ(原発横にある)に溜まっている水を貯水庫に移すため、時期がたっている古い方の低放射能レベルの水を大量に海に流しました。これはやるならやるでダメージを最小限に抑えるためにもっと早くやるべきだと個人的に感じました。

昨日になってトレンチから流れている高い放射性の水も流れは止まりました。

放射能汚染された水に含まれている、ヨウ素131などは、半減期が8日と比較的みじかく(無害になる時間)、数週間、1−2ヶ月たてば比較的無害なものになります。ただセシウム137は半減期が30年などで長い事、放射能を発します。これら放射性の水の影響は海に拡散するので、直接的被害は大丈夫です。しかしながら福島近海の海洋生物などはモニタリングが必要にはなります。また回遊魚については正直わからないのが現状です。確実に言えるのは魚が放射能物質を取り込むまでには時間がかかり、上記のとおりヨウ素131などは取り込まれても比較的はやく無害になりますが、セシウム137は取り込まれればもっと長く魚の中に残ります。ちなみにチェルノブイリなどでは放射性物質を取り込んだ渡り鳥が世界中で認められましたが、これらは食物連鎖には入りこみませんでした。回遊魚の場合は連鎖に入りやすいかもしれませんが、現時点での海水の放射能レベルならば大丈夫だと思われます。回遊魚については事故後、世界中でモニタリングがされることは確実なので、状況はもっとはっきりすると思います。

現時点で重要なのは徹底的に放射能レベルをモニタリングすることです。

日本にいる人達が放射能を発する食べ物を大量に摂取して癌になるとかいう心配はありません。これは早い時期から既にモニタリングされていて、直接、汚染物が食品に入り込まれないようにしているからです。安全規定は十分なレベルなので、例え、この安全網を抜けて、多少の放射性物質が食品に取り込まれても大丈夫だと思われます。前にも書きましたが、これ一つをとってもチェルノブイリとは異なります。チェルノブイリではこのような安全網を敷きませんでした。実際に影響を受けた子供たちは7000人くらいとされていますが、その多くはヨウ素131を大量に含んだミルクを飲み続けたからです。ちなみにグリーンピースなどが出している数字は無視してください。彼らが使っている数値はなんの根拠もないものです。

その一方で風評被害は多大なもので、想像がつきません。例えば世界各国で日本食品の輸入規制が既にかかっています。これだけではなく日本製品=放射能物質という図式は長いこと拭えません。それに福島原発一連の事故(事故処理から、安全網、避難民の保証)に対してかかる経費はとんでもないものです。 そして現場では多くの人が長期にわたる困難な作業、放射能をあびながら保存食などを食べ、雑魚寝で頑張っています。これらの人々は今後、浴びた放射能を計算すると現場復帰できず、職無しになる可能性もあります。また原発が立つ大地をきれいにするのも十年単位での作業です。現地の人は故郷を失った形になります。


原発
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こうなるともっともな質問ですが、誰かを責めたくなるのが人間です。
天災が悪かったのか?原発か?東電か?などなど

原発は危険なものです。「原発が最高のエネルギーソース」だと答える原発技術者はいないと思います。そして地震国である日本に必要な技術であるのかなどという議論ももっともです。日本に55基も原発が必要なのか?という疑問(グーグルマップ)。それに政治家と電気会社の癒着、そもそも原発技術というのはアメリカの技術(特許の多くはGEやWestinghouse)ですから、原発建造の背後にアメリカの影が見えるのも事実です。このテーマは色々な面で議論し、次への日本のエネルギー革命、地理にあったエネルギー供給、に繋げていかなければなりません。しかしながら、このテーマの前に本当の問題点が埋もれるのだけはダメです。

この福島原発の事故は十分に防ぐ事ができるものでした。原発は地震ではダメージを受けませんでした...受けたと推測する人もいますが、本当の問題は津波でした。皆さんご存知のとおり津波により原発の電源系統(ジェネレーターがダメになった)が機能しなくなり、幾重にあったバックアップが機能せず。唯一持ちこたえたのがバッテリーでしたが、充電が無くなった時点でアウト。

なぜそうなったか?原発は5.7メートルの津波を想定されて作られたものだからです。福島原発に押し寄せた波は10メートルを大きく上回ったそうです。これはおかしい…つい7、8年前にスマトラ沖地震でどれだけ津波の威力があるか世界中が見せつけられたばかりです。最低限の安全基準になるべき範囲です。巨大津波に備え、原発みたいな施設を強化していなかったというのは過失どころか、大犯罪だと思います。

そもそも、福島の原発は60年代のテクノロジーで建築されたものです。考えてみてください、50年でどれだけ周りのテクノロジーが進歩しました?

東電や電気会社みたいなモノポリー的な企業に安全性、規制をかけるのは政府の役割です。いらない高速道路や、いらない飛行場(全都道府県に一つと名目した...)を作り続ける税金がありながら...原発に最低限な安全性を保たせていなかったと考えると、これは許されることではありません。

強調しますが、この福島原発の事故は防げなかったのではなくて、防げるべき、いや、防ぐべき事故だったんです。

今後のクリーンエネルギーに関しての自分の意見は、長くなるので書きませんが、一つ言えるのは原発を維持するならば最新の技術を投入し、安全性を最高の物に保たなければダメです。しかしそうなると本当に安価なエネルギー供給源なのかという話になります。

本当の意味でリサイクルが可能なのは太陽発電だけだと見解を示す学者もいます。日本はこの面でも、色々な企業が素晴らしい技術をもっていますが、しかし、その技術が宙に浮いているのが現状です。政府が率先して誘導しなければ技術革命は難しいものだと思います。アメリカと日本の大きな違いは、アメリカでは政府が企業を牽引します、日本は逆です。オバマ政権に変わってからアメリカはクリーンエネルギー(原発も含みますが...)に力をいれています。誠に歯がゆい現状であります。

2011年4月3日日曜日

鍋でご飯を炊く方法

電源があまり取れないクルージングでは、ガスを利用して、鍋でお米を炊くことがよくあります。

そこで、鍋でご飯を炊く場合、「はじめチョロチョロ、中パッパッ、赤子泣いても蓋とるな」という、昔の言い伝えを参考にしている人が多いのですが、実は、間違った認識をしている人が多いのです。


「はじめチョロチョロ」という表現を、「弱火でチョロチョロ」と思っている人がいますが、それは大きな間違い!

「はじめチョロチョロ」は、釜で炊いていた昔、直火が安定するまでの間が、米の吸水時間でした。要するに、昔は、火熾し作業があったので、その間に米の吸水をさせていて、たまたま、そのときに、釜の底に火があたってチョロチョロとしていたのです。だから、最初は弱火で炊くということではありません。

「中パッパッ」は、一気に強火で炊くこと。米は、水が沸騰する状態の中で、米を泳がせる必要があります。泳がせることで、全体的に熱が通るようにします。

「赤子泣いても蓋とるな」は、余熱を逃がさず蒸らすこと。実は、米の芯に熱が通るのは、蒸らしている間なのです。なので、蒸らし時間をしっかりとりましょう。


正しい鍋炊飯の仕方は、

米と水の関係 新米は、1:1 古米は、1:1.2

②充分に吸水 30分ほど

③強火でいっきに沸騰 米を泳がせる (沸騰して泡がでたら火を中火にし、5分ほど。強火を続けると、下ばかりが焦げます)

④火を止めて蒸らす 10分以上

(米の量が多く、下が柔らかく、上が固そうな場合は、蒸らす前にさっと蓋を開けて、ざっくりと上と下をひっくり返すように混ぜてしまいます。そのあと、じっくりと蒸らし時間をとれば、全体的に、芯に熱が通ります)

⑤おこげを作りたい場合は、蒸らした後に、もう一度火にかけましょう。焦げた匂いがするまで、強火です。(最初から強火で炊いて焦げてしまうと、鍋にこびり付いてしまいます。早く水が蒸発してしまって、上のお米に芯が残ってしまう原因にもなります)


ですから、現代においては、「はじめ浸け浸け(つけつけ)、中パッパッ(強火)、泡々見たら、ちょっと弱め、火を止めたら、(さっと開けて、ざっくり混ぜて)、むっし蒸し~」ですね~。

クルーズでの、鍋炊飯の参考にしてください。美味しいご飯を食べよう!

2011年4月2日土曜日

最近のデジタルの力

アイパッドでのデジタルナビゲーションの講習を兼ねた今回の沖縄クルーズ。
12回のカムアバウトを記録したアイパッド画面。(スポット画面も添付)
オンタイムで航跡が分かるのは、スバラシイですね!今回のデジタル講習では、みんな、「おぉぉ~」と感心の嵐。最近のデジタルは進んでますね~。


2011年3月29日火曜日

プラスチックが好物?

至る所で使用されているプラスチック、皆さんご存知でしょうが基本的に分解されません。

海に捨てられたプラスチックは潮流によって流され、島を形成しています。太平洋ゴミベルトと呼ばれるこのプラスチック島はテキサス州くらい、四国、九州を合わせた以上の大きさです。

環境問題なのは勿論、分解されず色々な生物に取り込まれてしまうので非常にやっかいなものなのですが、プラスチックを分解する海洋バクテリアを発見という発表が最近されました。本当に全て分解され無害になっているのか、有害なものへと代謝していないのかまだ判明していませんが、環境問題へ大きく影響を及ぼすかもしれないニュースです。

2011年3月25日金曜日

ヒデアキ アカイワ

芳しくないニュースが続く中、妻と母親を自力で救出した海の男(元?サーファー)の話です。

欧米のニュースで取り上げられているので漢字がわかりませんが、その人の名はヒデアキ アカイワ。

宮城県石巻市に住む彼は津波が押し寄せたとき、自宅から数キロメートル離れた職場にいたそうです。
職場は無事でしたが、自宅は津波に飲まれました。妻に連絡をいれようとするも、消息がつかめず...

普通の人ならば自衛隊や救援部隊の助けを待つところですが、彼はどこからかスキューバーダイビンググッズ一式を入手。
いてもたっても居られず、救出に向かいます。津波に飲まれた直後です。瓦礫は勿論のこと、車などあらゆる障害物が流れています。鋭利なものが酸素ボンベ・ホースにダメージを来す可能性は勿論、流れてくる物に当り致命傷となる可能性は大です。200メートル程泳ぎ、自宅にいた妻を救出...二人、岸に無事に戻ったそうです。

話はそれで終わりません。岸に戻った彼は、同じ石巻市に住む母親の消息を探します。避難所を駆け回るも、母親の姿が見あたらない。救助隊もまだ石巻市に来る様子はない。彼はまたスキューバーグッズを着用し、母が最後に目撃された周辺へと水中捜索にでます。水に飲まれたある家(実家かどうかは定かでありません)の2階にいた母親を発見。4日間隔離されていた母親を無事に救出。

彼はそれからも一人でも多く救おうと自力の救出作戦を続けます。水、お茶、懐中電灯、軍手、折り畳み式ナイフ、乾いている着替えをバッグに詰め込み、自転車で生存者を探し回る彼。記者はインタビューを試みるも、「時間がない」と数分も話せないそうです。

ソース:
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2011年3月19日土曜日

原発、余震-3月19日の時点

下記に記載することは僕の、現時点で、個人的に消化した情報を述べたものです。セーリングとも、ウィンドバレーとも関係はありません。

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まだ油断は許せないですけど、大型地震の可能性も30%となり、廃棄プールへの放水も開始され状況が落ち着いて来た感があります。

原発に関しては反応炉は落ち着いて来たみたいです。原子炉の温度も金曜日の時点の10分の1以下になっている筈、故、熱のコントロールも前よりはコントロールしやすく...これで原子炉圧力容器(1.最初の容器)さえ突き抜けるのは難しいですし、原子炉格納容器(2.二つ目の容器)を突き抜けるのはさらに困難に...

ちなみに引き合いにされているスリーマイルアイランドでは50%の燃料ロッドが溶解したそうです。そしてドロドロとなった核混合物は原子炉圧力容器(中側の容器)を5/8インチほど溶かしたそうです。でも容器自体の厚さは9インチだったうえに、その外側には原子炉格納容器があったので、燃料が外部に流出する心配はなかったそうです。福島ともう一つ大きな違いはスリーマイルアイランドは稼働中、核分裂が起きている時に事故が起こりました。そう考えると、現状況、原子炉だけを考えればスリーマイルアイランドよりも芳しいと思えます(もちろんアメリカメディアは同意しないでしょうが...)。只、3機原子炉に問題があり、2機廃棄プールに支障を来しているということで、レベル5は妥当かと。

誤算は廃棄プールでした...正直、容器内での爆発(2号機)と特に4号廃棄プールの件は人的ミスとしか思えないのですが事実はわかりません...だからといって、今現在 責任追求をしろということではありません。災害時は緊急マニュアルに沿って作業員は行動をするわけですから、マニュアルにないと思われるケースについて現場を責めるわけにはいかないと思います。管首相のなすりつけ作戦は、効果なしどころか、この場合は逆効果かと...何れにせよ、廃棄プールでのメルトダウンの可能性は低いとはいえ、余計な放射能をぶちまけて、作業を困難になったことは紛れも無い事実です。

勿論、電源が回復し、ポンブが故障していない事を確認するまでは解決とはなりません。放射能も出続けますが、局所的なものになると思います。うーむ、でも現場の作業員はタイムリミットがある中、すごいですね。

2011年3月14日月曜日

原発、余震-3月13日の時点

下記に記載することは僕の、現時点で、個人的に消化した情報を述べたものです。セーリングとも、ウィンドバレーとも関係はありません。


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ニュースなどで色々と流れているので書きます。長文でごめんなさい。

ニュースでは色々な情報が混乱して流れています。複数の災害に襲われたため、しょうがないことなのかもしれせん。

原発のほうは現時点ではコントロールできていると思います。福島の原発はM8.2まで耐えられる設計だったそうです。震源地ではなかったといえ、M9でも構造的破損はありませんでした。地震時、ウラニウムの核分裂も緊急ストップしました。ですがウラニウムの副産物は分裂を続け、熱を発生させます。これらは徐々に落ち着きます。落ち着くまで冷却が必要なのですが、地震後も緊急時の冷却システムは作動していました。しかし、津波、諸処の事情により水の供給がストップ。

ここで原子炉内の圧力が徐々にあがりはじめました。福島の沸騰水型原子炉(大きな蒸気タービン)では燃料である酸化ウラニウム(ペレット-3000度まで耐えられる)は3重構造で囲られているそうです。
原子炉圧力容器に入っている装填ロッド(2200度まで溶解しない)、原子炉格納容器(第2のカベ)、と原子炉建屋(第3のカベ)。

ベレットと、燃料管をカベと考えれば5重の構造となります:


余談ですが、チェルノブイリは第2の壁がないむき出した構造でした。メディアはチェルノブイリの映像を頻繁に流していますが、構造的にも、耐久をとっても、状況も全て違います。

冷やしている水の供給がストップしたことによって、第2のカベ内の圧力があがります。この圧力を抜くために蒸気を外部に逃しました。ここで逃す蒸気に含まれている放射性物質は窒素です...が、窒素16はものの数秒で無害なものになります。ですから大気に逃しても問題ありません。

最大の山場だったのは、通常水に浸っている燃料ロッド(ウラニウムがはいっている)が水の蒸発により剥き出しになり、程度がわかりませんが、一部溶解してしまったことです。只、ここで強調したいのは、むき出したのは原子炉格納容器(第2のカベ)の中です。ここで水蒸気が溶解した燃料ロッドと反応して水素を発生させてしまいました。水素が第2と第3のカベの間に充満し、爆発。原子炉建屋(第3のカベ)が吹っ飛んでしまいました。


溶解したため、窒素16以外の放射能物質が蒸気に混じってしまい、大気に逃すしかなくなったのですが...現在、この量は微小であり、最大値は一人当たり安全に受けられると考えられている1/3くらいの放射能です。実際の放射能物質が入っている燃料ロッドは外気には触れていません。

海水を注入した時点で原発3号機の状況は安定すると思います。専門家や、政府、東電の人達がこういう事が言えないのは、後々もし問題になったら責任を負わなければならないからかと....


現時点で一番こわいのは原発のほうではなく、余震だと思います。プレートに歪みが残っているため、M9の震源から400キロ南、東京の沖合でM7の地震が起きる可能性がかなりあります。どう算出したのかはわからないけども、水曜日まで70%の確率というリポートもあります。日が経てば、経つほど、その確率は少なくなりますが、今はまだ危険な状態です。

どうか関東の皆さん、水、保存食、毛布、懐中電灯などを用意して、3、4日中は夜寝るときもカバーになるものの下で寝て下さい..。


一部ソース:
http://blogs.nature.com/news/thegreatbeyond/2011/03/fukushima_crisis_anatomy_of_a.html
http://www.nei.org/newsandevents/information-on-the-japanese-earthquake-and-reactors-in-that-region/
http://www.nature.com/news/2011/110311/full/news.2011.156.html
http://www.world-nuclear-news.org/RS_Venting_at_Fukushima_Daiichi_3_1303111.html
https://morgsatlarge.wordpress.com/2011/03/13/why-i-am-not-worried-about-japans-nuclear-reactors/

2011年2月21日月曜日

帰国後のりゅーた氏

バンクーバーでのスキルアップから帰ってきた世界一周ヨット『ファング』のボースン、りゅーた氏。帰ってきて、感想を聞くと、なんとISPAの教科書四冊を全て、一ヶ月でクリアしていました。VHF国際無線のABC (アルファー、ベーター、チャリ~っていうやつね) もしっかりと頭に入れて、恐るべし集中力。

生徒たちの頭を悩ます、ノット、モアザン、ノット、レスザン談義にも、花が咲きました。

現在、ファングはエジプトに係留中。激動のエジプトに行かなければならないりゅーた氏の壮行会が行われました。みんなに愛されている世界一周ヨット、ファング。たくさんの人が集まりました。














ファングがトルコ係留中に、船に乗りに行った野遊び塾のヒロキ君。リュータ氏にファング応援の詩を読み上げ、プレゼント。将来、りゅーた氏のようなスケールの大きいセーラーになってほしいな。
今回のりゅーた氏のバンクーバーでのスキルアップで、ファングは、よりパワーアップして世界中を巡ることでしょう!














今後も、ファングの航跡が楽しみです!

2011年2月17日木曜日

ウオーレスアイランド

ガルフ諸島クルーズ、アンカレジの夕暮です。

2011年2月15日火曜日

Silva Bay Sipyard School

ストームウオーニングが出たのでシルバベイに足留め。木造船を作るスクールを訪問しました。

2011年2月14日月曜日

日本の海のことを、少し考えてみませんか?

地球温暖化で、海水温度が5℃上昇すると騒いでいた日本は、どこへいったのでしょう?

瀬戸内海、祝島での原子力発電が着工され、稼動すれば、瀬戸内海の海水温度が約7℃上昇することを、知っていますか?

いつも遊ばせてもらっている海、そして、エネルギーのことを、少し、考えてみませんか?

鎌仲ひとみ監督、ドキュメンタリー映画『ミツバチの羽音と地球の回転』
(全国放映です)

2月18日には、旅の本屋のまどで、トークショーなどもありますよ~。




2011年2月13日日曜日

初めてのアメリカ

本場の大きなハンバーガーを手に…
ポートタウンゼントは船乗りに有名な街。見学旅行に出かけました。

チッテンデンロック

シアトル、チッテンデンの水門を見学。これはプレジャーボート用の小さな方です。

2011年2月2日水曜日

プランパーコーブの夕暮2

桟橋を進むと別世界に繋がっている様な!

2011年1月28日金曜日

プランパーコーブの夕暮

言うことなし!

プランパーコーブ

ガルフ諸島クルーズも明日まで。
今日はジョージア海峡を横断、キーツアイランドのプランパーコーブマリンパークのドックに停泊です。

2011年1月27日木曜日

トラブル解消

ポートランドアイランドアンカリング作業中、プロペラにビニールが絡まりました。リュウタ君が潜ってくれて解消。水温13度!

2011年1月26日水曜日

ビクトリア・センターマーカー

ビクトリア出航です。
黄色のブイはセンターマーカー、これに出来るだけ近づけ右側通行がローカルルール。

2011年1月24日月曜日

ガルフクルーズ出発

無風、霧雨、ポイエパスを目指します。

2011年1月23日日曜日

ナビゲーション学習

頑張っているリュウタ君。雨の日はキャビン内でナビの学習です。

2011年1月14日金曜日

今日はクルージングギアの買物

岩登り用のナット、岩場にラインをとるとき便利です。

2011年1月13日木曜日

海賊黒髭

地中海クルーズでは、海賊、『赤髭(バルバロッサ)』に思いをはせていましたが、カリブの海賊『黒髭』伝説も面白いね。

写真は、ナショジオからの抜粋。18世紀の海賊、『黒ひげ』が乗っていた艦「クイーン・アンズ・リベンジ」(アン女王の復讐)号とされる難破船から引き上げたもの。
デバイダーの形が、面白いね。

日本も、海賊ブームですよ。集英社のマンモス漫画、『ワンピース』ですが。

ちなみに、『ソマリアの海賊』とよく言われていますが、ソマリアの、強盗でしょう?海賊に失礼よね。










2011年1月9日日曜日

回っせ、回っせ、

手動ラップトップ:バージョンアップ!

CPUチップが変わって、2ワットしか消費しないらしい...よって前よりも有効にチャージ可能。ヨットに最適ですな...

クランキング

2011年1月8日土曜日

2011年1月6日木曜日